2025年02月17日

◯◯らしく

◯◯らしくという言葉があるけど、最近Twitterを賑わしている東洋水産(マルちゃん)のカップ麺の、アニメーションで製作されたCM。
男女でそれぞれでカップめんを食べるバージョンがあり、男性は残業中に一息つく時、女性は家でドラマを観て泣きながらというシチュエーションで食べています。
Twitterでは主に女性の方のCMにおいて、麺をすするときのカット割りや表情の演出が性的に表象的過ぎはしないかというのが槍玉に上がっているように思います。
次いでに、男性が仕事、女性は家という古典的なステレオタイプに、CMを作った/作らせた側の無意識の(ジェンダー)バイアスがかかっているのではないかという指摘も。
CMという媒体において、ある種のわかりやすさ、受け手側の共通認識は多いほうが受け入れやすいものではあるので、Twitterで言われているような指摘は枝葉末節の話に過ぎず、強い言葉で言えば難癖をつけているという反論も非常に多く見受けられ、ある意味でよく見る光景ではあるなと思うところではあります。
特に前者の事柄については定期的にTwitterで上がってくるトピックでもあるので、敢えて私がここで言及するよりは、より分かりやすく解説できる識者の方に任せることにします。
後者の男性/女性像のあり方の無意識的な発露は個人的にも気になっていて、このCMも男女で同じシチュエーション(同僚の男女が残業中にカップ麺を食べる/部屋で男女のカップルがドラマを観た後にカップ麺を食べる)でも良かったのではないかとも思うところです。
CMを作った側も、男女でそういうシチュエーション分けはごく当たり前のことで、特に違和感を覚えていなかったということなのでしょう。
もう既に何十年と続いていることでもあるので、それが当たり前になっている側面もあり、意識的に変えてみようと思わなければ恐らくずっと同じように続けられるのだろうとは思います。
それもそれで安心感というか安定感につながって、CMとしても親しみやすさを感じるようなものになるのでしょうが、男/女らしいシチュエーションから、私らしいシチュエーションで作っていくのもいいのではないかとも思います。
これも、こういうこと言うのは後出しジャンケンで卑怯な物言いだと言われればそれまでではありますがね…。




…このCMで黒い豚カレーのバージョンも作ってくれないかな。個人的に赤と緑よりこっちが好きなもので…。


KIDA-137裏.jpg
―時にはもっと私らしく 風を感じたい
posted by アネモネ at 23:39| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月14日

CTDR-28050 「ねぇ 何で・・・」/吉沢梨絵 #8cmCD

今日2月14日はバレンタインデー。
チョコレートに関係するアニメのCD紹介ということで、トラブルチョコレートの最初のエンディングテーマです。
オープニングテーマの「C.H.O.C.O」は昨年の同じ日に紹介しているので、2年連続でトラブルチョコレート関連楽曲となります。
AVDA-14006 C.H.O.C.O/丹下桜 https://ane-memi.seesaa.net/article/2024-02-14.html
歌っているのは吉沢梨絵です。子役として芸能界デビュー後、1997年に角松敏生プロデュースで吉沢梨絵 from VOCALANDとしてデビュー。
このシングルは7枚目になり、唯一のアニメタイアップとなります。
アニメ自体はドタバタギャグコメディですが、エンディングテーマはそんな雰囲気を全然感じさせない、落ち着いた雰囲気のポップスナンバーになっています。
2トラック目はリミックスバージョンになっています。リミックスバージョンと言うとやたらビートを利かせたり派手になりがちですが、こちらはR&B系のリミックスでクールな仕上がりで聴き心地のいいものになっています。
こちらがエンディングテーマでも良かったような気もします。
このリミックスを手掛けたのは音楽プロデューサー、作編曲家であるMaestro-T(豊島吉宏)です。
CTDR-28050 1999/11/10発売
発売元・販売元:エイベックス
レーベル:カッティング・エッジ
1.「ねぇ 何で・・・」
作詞:岩水篤史、作曲:春川仁志、Shifo
2.「ねぇ 何で・・・」Maestro-T Remix
Remix:Maestro-T
3.「ねぇ 何で・・・」Instrumental
CTDR-28050.jpgCTDR-28050裏.jpg
表面の歌手本人と裏面の本作のヒロインのヒナノのイラストでジャケットのデザインが同じなのがまたいいですね。


posted by アネモネ at 22:44| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月11日

XT15-5030 立花理佐/リサの妖精伝説ーFAIRY TALEー #8cmCD

今日紹介するCDは、立花理佐のリサの妖精伝説ーFAIRY TALEーです。
調べてみると、2枚この同じタイトルのCD(レコード)がリリースされていて、今日紹介する方は後からリリースされた方になります。
ファミコンのディスクシステムで1988年6月21日にコナミからリリースされたゲーム「リサの妖精伝説」と連動したCDとなっていて、この曲の振り付けと歌詞がゲームの進行のヒントになっていたりと、イメージソング的な要素の強い楽曲になっています。
ゲームは、立花理佐のコンサートを観に行った主人公が、そのコンサート中に雷鳴が鳴り響いたのち彼女と共に異世界にワープし、そこを暗黒の世界に変えようとしている魔女から世界を守るために戦うという内容のストーリーになっています。
実在のアイドルがその名前のままでゲームに出るというのは、ナムコからリリースされたラサール石井のチャイルズクエストや、タイトーからリリースされたたけしの挑戦状など、各ソフトメーカーからリリースされていたものです。
とはいえ、私はディスクシステムを家に持っていなかったのでこのゲームはやったことはないのですが……。
さて、楽曲の方ですが、ゲームを意識しているせいか、アイドルがシングルで歌うようないかにもなポップな感じではなく、民族音楽風のイントロから始まるなかなかにスリリングでクセのあるアレンジになっていて、冒険心をくすぐるような楽曲になっています。
驚くのは曲の長さで、EXTENDED VERSIONと銘打っているためか11分もあります。Sarina Bachita×3 ~Oh ho ho ho~っていう歌いだしの部分とサビが最後まで続くのもなかなかクセが強いものになっていると思います。
これはどこの言葉なのだろうと思ったら、立花理佐の名前を後ろからよむと「サリナバチタ」で、あーなるほどと。
そしてカップリングのスロー・ダンスは踊らないも8分を超える長い曲で、こちらはなかなか湿っぽいウェッティなアレンジのスローバラードになっていて、艶っぽい歌声も含めて聴き応えのある一曲です。
この2曲しかCDには収録されていませんが、ミニアルバムという形態で売り出されています。
2曲で19分超というボリュームで、価格をシングルでは破格の1500円にしているからなのかは分かりませんが、いろいろな販売戦略があるものです。
8cmCDの他に、レコードとカセットテープの3媒体での同時リリースとなっています。

XT15-5030 1988/08/24発売
発売元・販売元:東芝EMI
レーベル:EAST WORLD
1.リサの妖精伝説ーFAIRY TALEー(EXTENDED VERSION)
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:小林武史
2.スロー・ダンスは踊らない(DANCE VERSION)
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:小林武史
XT15-5030.jpgXT15-5030裏.jpg
posted by アネモネ at 23:47| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする