2020年01月28日

AVDD-20205 東京プリン/携帯哀歌 あぶない人達 #8cmCD

8の付く日は8cmCDの日として、今月は「電話」をテーマにした楽曲紹介をしています。
3回目は、エイベックスが立ち上げた演歌専門のレーベル「えんか!!えいべっくす」の第一弾シングルとしてリリースされた「携帯哀歌/あぶない人達」です。
歌っているのは東京プリンで、伊藤ようすけさんと牧野隆志さんによる二人組で、これがデビューシングルとなります。頭にプリンを被った風体で、当時はメディアの露出も多く一世を風靡しましたよね。
2003年にはドラえもんのうたを歌い、アニソン界にも進出しました。
牧野隆志さんが2014年にガンにより亡くなり、伊藤ようすけさんのソロになった今でも、歌手活動を終了というアナウンスはないため活動は続いていつものと思われますが、シングルは2014年を最後にリリースされていません。

楽曲は被り物よろしくコミックソング的な要素を含んだものが多く、「携帯哀歌」も、携帯電話を持ったものの、自分のものは一向に鳴ったりアンテナが光ることもなく、携帯電話で仲良く話している人が憎いと毒づいたり、田舎に帰ろうかなと弱気になる哀愁を歌っています。

正直この歌詞には共感する点ばかりです。私の携帯も基本的に仕事以外の電話がかかってくるかることはなくて持ち腐れ感はあります。
スマホになった今ではいくらでも暇つぶしはできますが、電話としてはほとんど体をなしていないような状況です。
流行りに流されるだけでは取り残されてしまいますね。

AVDD-20205 1997/10/22発売
1.携帯哀歌
作詞・作曲:東京プリン、編曲:小牟田聡
2.あぶない人達
作詞・作曲:東京プリン、編曲:小牟田聡
3.携帯哀歌(オリジナル・カラオケ)
4.あぶない人達(オリジナル・カラオケ)

東京プリン.jpg東京プリン裏.jpg
posted by アネモネ at 14:33| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

文化財防火デー

今日は文化財防火デーなんだそうです。

昭和24年の今日、法隆寺の金堂が焼け壁画が失われました。
そしてその翌年に文化財保護法が制定され、昭和29年に金堂は再建。
この火災をきっかけに、文化財保護への啓蒙を図る機運が高まったことと、1月~2月は火災が多い時期ということを踏まえ、昭和30年にこの日を文化財防火デーと決めたと、文化庁のHPに記載されています。

火災に限らず、水害や地震、虫害や湿気など、文化財を維持することや保管していくことは、これらの事象からいかに守っていくかという事の連続で、ただ置いておけばそのままの状態を保てるというものではありません。

防げる不注意をどれだけ減らしていくか、私も考えていきたいところですが、実はCDを衣装ケースに入れて押し入れに保管していたら、湿気で大半のジャケットが波打ってしまうという致命的なやらかしをしてしまったので、CD紹介に対するモチベーションが正直なところかなり落ち込んでいます。
押入れは湿気が溜まりやすいって常識なのに、その対策を取らなかった落ち度はあまりにも大きい。

とはいえ、もはやなってしまったことはもうどうにもならないので、これを修復する方法があるのか探していきたいところです。
posted by アネモネ at 21:40| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月21日

故人が生き続けるということ

昨年の紅白歌合戦での目玉の一つとして登場した、AI美空ひばりについて、山下達郎が自身がパーソナリティをしているラジオで「一言で申し上げると、冒涜です。」と言い切ったことがニュースになっています。


紅白歌合戦でAI美空ひばり(の3DCG)が歌った「あれから」は、過去の未発表音源というわけではなく、AI美空ひばりを製作するにあたって作られた新曲です。

美空ひばり(AI歌唱) / あれから(ミュージックビデオ) https://youtu.be/y4I_s74V2w4


曲を聞くと、たしかに本人かと思うような歌唱で、ボーカロイド風に言うなら"よく調教されている"歌声でビックリします。しかし、本人の与り知らないところで歌をリリースされただけではなく、曲中では「おひさしぶりです。あなたのことずっと見ていましたよ。がんばりましたね。さぁ、私の分までまだまだ頑張って」とセリフまで喋っています。
確かめようもない故人の遺志とは無関係に、本人ではない歌声で本人名義の曲がリリースされたり、それっぽいことを言わせるという事に違和感を覚えるのは無理もないように思います。
たしかにここまで再現できた音声合成の技術は素晴らしいものだし、故人にもう一度会いたいというのは人類の永遠のテーマとも言えるものであるので、恐らくこの流れが止まることはないのでしょう。
故人には当然に人権がないという現状を踏まえれば、遺族や関係者の同意があれば実現できるし、それを外野が騒ぎ立てるのは野暮でもあるかもしれない。
しかし、故人を偲ぶのはその人が生きてきた時代の出来事までであってほしいとも思うのです。
生きてきた間に遺したものを、今生きている世代、そして未来の世代の人へと連綿と受け継いでいくことが、故人が生き続けるということではないかなと私は思います。

そんな中、今年の4月から「デジモンアドベンチャー」の新作アニメ「デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」が放送されるというニュースが流れてきました。
1999年に放送された「デジモンアドベンチャー」の主題歌はご存知の通り、今年で没後4年となる和田光司が歌っていたButter-Flyですが、新作でも当時の音源のままに復刻されるとのこと。
https://twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20

最初のリリースから21年。
90年代最後~2000年代初頭を代表するアニメソングとなり、カラオケでもアニソンの定番ナンバーなっていますが、その曲が再びアニメの主題歌として翅を広げ飛び立つことは、楽曲のリリース当時から知っている人からすれば感慨もひとしおといったところです。
歌う人は亡くなっても、歌声は時代を越えて生き続けていく。移り変わることを止められない世界の中でも変わらないものがあったっていいじゃないのよと…。
NEDA-10001.jpgNEDA-10001裏.jpg

/twitter.com/cher_vOwO/status/1219218428860325889?s=20

posted by アネモネ at 23:03| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする