2022年08月30日

夏休みといえば恐竜(恐竜冒険記ジュラトリッパーのOP・EDのCD紹介) #8cmCD

どういうわけか夏休みというと恐竜というイメージが個人的にはあるのですが、これは夏休みのこの時期にNHKラジオでやっている、子供科学電話相談でかなりの確率で恐竜の質問をする子供がいたり、自由研究のテーマとしてもよく引き合いに出されるイメージがあるからなのかなと思っています。

6600万年前の小惑星落下による大きな気候変動によって、それまでこの世の春を謳歌していた恐竜の大半を含めた、当時の生物の75%が絶滅し、それに代わって哺乳類が地上に台頭することになったわけですが、実は鳥類という形で恐竜は今も生き残っています。
恐竜は、爬虫類のように鱗に覆われたフォルムのものだと思っていただけに、鳥が恐竜の一つの系統だというのを知ったときには正直驚いたものです。


さて、今日紹介するCDは、テレビ東京で1995年に放送されていた「恐竜冒険記ジュラトリッパー」の主題歌CD2枚です。
なぜ2枚かというと、2枚で1つのジャケットイラストになるからという理由です、

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表面
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裏面

表裏の両方が1枚絵のジャケットになっているというのはなかなか珍しいものだと思います。
「恐竜冒険記ジュラトリッパー」は、恐竜のいる異世界に迷い込んだ15人の少年と少女が現代に戻るための冒険をするというストーリーで、小説「十五少年漂流記」「失われた世界」をベースにした作品となっています。
そして日テレの関連企業であるバップが制作に関わっていながらも、日テレではアニメ放送枠が縮小されたことで放送がお蔵入りとなり、後年テレ東にねじ込まれる形で放送されるという、ある意味リアルにおいてもテレビ界の異世界転生を果たしてもいます。
主題歌はオープニングテーマの「僕たちのスタート」は影山ヒロノブが、エンディングテーマの「Sunday Island」は國府田マリ子という、これまたVAP所属ではない歌手が担当しており(國府田マリ子については作品に出演していますが)、アニソンではよくあることとはいえ不思議な感じがします。
いずれの楽曲も作品の雰囲気を表していて、OPはいざ冒険をしようという感じのポジティブなナンバーに、EDはウィンドフルートやスティールパンを使ったイントロがトロピカルな情緒を感じさせてくれます。

この2曲を聞いていると、やっぱり夏といえば恐竜なんだよなぁと改めて感じますね。


僕たちのスタート
VPDG-20613 1995/07/01発売
1.僕たちのスタート
作詞・作曲:CHIAKI、編曲:松浦晃久
2.僕たちのスタート(TVサイズバージョン)
3.僕たちのスタート(インストルメンタルバージョン)

Sunday Island
VPDG-20614 1995/07/01発売
1.Sunday Island
作詞・作曲:梶浦由記、編曲:松浦晃久
2.Sunday Island(TVサイズバージョン)
3.Sunday Island(インストルメンタルバージョン)

いずれも、発売元・販売元:バップ

作詞作曲のクレジットでお気づきの方も多いとは思いますが、CHAIKIは石川智晶の当時のペンネームで、実はSee-Sawの2人による楽曲となっています。
この当時はSee-Sawはユニットとしての活動を休止してソロ活動中ではありましたが、この2枚のCDで実質See-Sawが再始動みたいなものを感じさせますね。
よく聞いているとお互いの”節"というものが出ているように思います。
posted by アネモネ at 05:32| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月22日

SRDL-3948 セクシーメイツ/年下の男の子(Master Gun Mix) #8cmCD

前回の記事に続き、今日紹介するCDのはカバー曲のシングルです。
1992~1994年にかけてフジテレビ系で放送されていた(現在ちびまる子ちゃんがやっている放送枠で)ツヨシしっかりしなさいの最後のエンディングテーマとして起用された「年下の男の子(Master Gun Mix)」です。
原曲は1975年にリリースされキャンディーズが歌っていました。それをEDM風にリミックスされたダンサブルな楽曲がこのCDに収録されているバージョンになります。
歌っているのはセクシーメイツという女性三人組のユニット。
このユニットはテレ東で土曜深夜に放送されていた「ギルガメッシュないと」で開催されていたオーディションで選ばれたアイドルユニットでした。
余談ですが、この番組は親の目を盗んでこっそり観ていた記憶があります(まぁ多分バレてたと思うけどw)が、AV女優(今風に言うとセクシー女優)が出演して服を脱いでいくコーナーがあったりと地上波にしては挑戦的な番組でしたね。
さて、このセクシーメイツは4枚のシングルをリリースし、このCDは最後のシングルとなります。
他局の番組のタイアップに起用されるのは珍しいものですね。
そしてカップリングのWAKU WAKUさせてもカバー(原曲は1986年にリリースされた中山美穂のシングル)曲になっていて、こちらもダンスミュージック風にリミックスされていて、全体を通じてノリノリな一枚となっています。
このCDがリリースされた1994年は、バブルが弾けて少し経ちいよいよ社会の空気が冷え込んでいく中で、東京のディスコの象徴的存在だったジュリアナ東京も閉店しました。
夢よもう一度とばかりにゴリゴリのダンスナンバーをリリースしたものの、セクシーメイツの活動も95年には終了してしまい、夢は夢のままで終わってしまいました…

諸行無常

SRDL-3948 1994/10/21発売
発売元・販売元:ソニー・ミュージックエンタテインメント
1.年下の男の子(Master Gun Re-Mix)
作詞:千家和也、作曲:穂口雄右、編曲:Master Gun
2.WAKU WAKUさせて(TANY-X Re-Mix)
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:TANY-X
3.年下の男の子(Master Gun Re-Mix)(オリジナル・カラオケ)
4.WAKU WAKUさせて(TANY-X Re-Mix)(オリジナル・カラオケ)

SRDL-3948.jpgSRDL-3948裏.jpg

表のジャケットに書かれている「テクノ」って曲名にも背中にも記載されてない表記ですが、曲調はテクノというよりはEDM的な感じがしますね。

posted by アネモネ at 23:39| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月21日

KIDA-23 艶姿渚娘/あたしアマリリス #8cmCD

最近ONE PIECEの映画の舞台挨拶の様子が芸能ニュースでよく流れてきて、そのたびに田中真弓さんが登場するので、せっかくなのでということで今日紹介する曲は田中真弓さんが歌っている楽曲のCD紹介です。
このCDは、夏を感じる歌謡曲のカバーをメドレー形式で一曲にした異色のCDです。
先日中野のまんだらけで、8cmCDのセールが行われていてその時に入手しました。
カバーメドレーになっているのは、一曲目の「艶姿渚娘」というタイトルのナンバーで、歌っているのは田中真弓さんの他、林原めぐみさん、玉川紗己子さんの3人で、合いの手で西村智博さん、石原慎一さんが入っているというなかなか豪華なメンツになっています。
この曲の中でカバーされているのが、燃えつきそう(山本リンダ)、太陽が泣いている(いしだあゆみ)、恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)、きりきり舞い(山本リンダ)、涙の森の物語(中村晃子)の5曲。
原曲はいずれも艶っぽく情熱的な曲ですが、それを軽妙なアレンジに作り変えノリノリで歌っている3人と2人の合いの手が絡み合って聞いているだけで楽しくなってきます。
どういうきっかけでリリースされたCDなのかとぐぐってみても、特段アニメのタイアップの企画というわけでもなさそうで、この3人が共演したアニメで当たりをつけても特段ひっかるものもなく、正直謎めいたCDではあります。
とはいえ、声優のカバーCDというのは90年代からちょくちょくリリース自体はされており、また声優ユニットが歌唱することは当時からあったので、その中の一つの流れで、田中真弓さんにもなにか歌ってもらおうという企画があったとしても不思議ではありませんね。
2曲目の「あたしアマリリス」は田中真弓さんのソロ歌唱で数少ないノンタイアップの楽曲になっています。
最初は「私は可憐なアマリリス」と、しっとりとした歌謡曲チックな始まりなのですが、電話のベルが鳴り、フラれたことを告げられる小芝居が入ると一転曲調がポルカ調に変わり、オトコへの未練を歌い上げる曲に豹変し、最後は絶叫して終わるというカオスな流れになっています。CD作ってる側もやりたい放題やっているような一枚です。

この花つながりかどうかはわかりませんが、この後サクラ大戦では桐島カンナを演じることになるのは偶然なのかはたまた。

KIDA-23 1991/07/25発売
レーベル:スターチャイルド
発売元・販売元:キングレコード
1.艶姿渚娘
燃えつきそう
作詩:阿久悠、作曲:都倉俊一
太陽が泣いている
作詩:橋本淳、作曲:筒美京平
恋のバカンス
作詩:岩谷時子、作曲:宮川泰
きりきり舞い
作詩:阿久悠、作曲:都倉俊一
涙の森の物語
作詩:横井弘、作曲:小川寛興
編曲:川井憲次
2.あたしアマリリス
作詩:藤公之介、作曲:伊豆一彦、編曲:大森俊之
3.艶姿渚娘(オリジナル・カラオケ)
4.あたしアマリリス(オリジナル・カラオケ)

KIDA-023.jpgKIDA-023裏.jpg

時代を感じるジャケットですね。
posted by アネモネ at 23:20| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする