2025年01月09日

VIDL-99 風の大陸 角川映画「風の大陸」主題歌 #8cmCD

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富士見書房(現:KADOKAWA)が1988年に創刊し、富士見ファンタジア文庫を世に産んだドラゴンマガジンが、今年3月発売の5月号において休刊することになったようです。
読者の読書環境の変化などを理由としていますが、紙の本を読んでいる人を電車の中でもなかなか見かけなくなった(ほとんどの人がスマホを覗いている)のを見ると、たしかに休刊するくらいには厳しい状況なのかなとも察してしまいます。
ザ・スニーカー(角川スニーカー文庫)、電撃文庫と並び、ライトノベルというジャンルを作り上げたと言っても過言ではないドラゴンマガジンの休刊はとても残念ですね。
そんな今日紹介するCDは、ドラゴンマガジンの創刊号から連載され、2006年に完結した「風の大陸」の映画の主題歌が収録されたCDです。
「風の大陸」は竹河聖原作、挿絵や表紙絵がいのまたむつみによる作品で、古代の大陸アトランティスを舞台に、大陸の諸国を旅しながら出会いや別れを繰り返し、最終的には災厄によって崩壊の危機に瀕した大陸の危機を救うというストーリーで、剣と魔法の冒険譚という、まさしくライトノベルの王道とも言っていい作品です。
私はリアルタイムで追っていた訳ではなく、中学生(90年代中盤)のときに古本屋を巡っているときによく目にするという理由で読み始め、そのストーリーに引き込まれました。
テレビアニメ化はされませんでしたが、1992年にドラマCDと映画化され、映画は「アルスラーン戦記II」「サイレントメビウスII」との三本立てのオムニバス形式にて上映されました。
砂漠の地下に広がる、日の当たらない都市を彷徨うストーリーで、困難を乗り越え最後にその都市を抜け出すときに、光を求めて一緒に外に出てきたそこの住人が、月の光を浴びて事切れてしまう結末はなかなかに切ないものがありました。
そういえば角川系のアニメ映画って結構こういう同時上映が多かったよなぁと。
そんな映画の主題歌「風の大陸」を歌っていたのは西脇唯です。
キングレコードでメジャーデビューする前にリリースされた最初のCDです。
繊細な歌声と爽やかなメロディで、厳しい旅の中でほっと一息つけるような安心感を与えてくれるような楽曲です。
キングレコードでリリースされた楽曲と言われても違和感がないくらいの楽曲のクオリティで、この曲がメジャーデビューとしてもいいようにも個人的には思います。
VIDL-99 1992/07/01発売
発売元・販売元:ビクター音楽産業
1.風の大陸
作詩・作曲:西脇唯、編曲:萩田光雄
2.空と海のカノン
作詩・作曲:西脇唯、編曲:加藤みちあき
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posted by アネモネ at 23:15| Comment(0) | CD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする