3月11日は東日本大震災が起こった日で、今年で発生から14年となります。
被災地はインフラを再度整備され、当時の痕跡が分からなくなるほどに復興が進み、新たなコミュニティによるまちづくりが進められる一方で、同日に起こった原発事故の周辺地域では、徐々に範囲は縮小されてはいるものの現在も帰還がままならず、また帰還したところで人が元に戻ってこないところも残っていたりと、一口に復興と言っても地域によって温度差があるのもまた現実です。
それぞれの思いで、被災地を一緒くたに復興した/まだできていないと軽々に口にしても、結局のところ現実に即していないものになりかねません。
現在の被災地がどうなっているのかというのをしっかり自分で確かめ、できる範囲でやることをやるしかないのかと思います。
そんな今日は、忍空のエンディングテーマがつい聞きたくなります。
「明日」がタイトルにある曲が2曲あり、最初のエンディングテーマだった「それでも明日はやってくる」は、嬉しいことも悲しいことも何があろうとそれでも明日は来るというテーマで、震災が起こって辛くても、そんな辛い一日もちゃんと終わって、何が起こるか分からないものの明日(新しい一日)がやってくるという歌詞は前向きにさせてくれます。
そして今日紹介するCDの「それぞれの明日へ」は、あれから少し時間が経過しいろいろなことがあったけど、手探りでも自分の行くべき道を探っていくという旅立ちの曲になっています。
立ち直りのペースは人や場所それぞれで異なるものの、だからこそ自分のペースで進んでいっていいというメッセージを与えてくれるような気がする一曲です。
15年目もまたそれぞれのペースで前に進んでいけるようなものになればいいと願うばかりですね。
MRDA-00064 1996/02/07発売
発売元:メディアレモラス、販売元:ポニーキャニオン
1.それぞれの明日へ
作詞:鈴木結女、作曲:土橋雅樹、編曲:西脇辰弥
2.Welcome Home~LIVE~
作詞・作曲・編曲:鈴木結女
3.それぞれの明日へ(オリジナル・カラオケ)

