寒暖差は大きかったものの比較的寒かった冬だっただけに、早くうららかな春が来てほしいと思うのですがなかなかうまくいかないものです。
そんな冬の終わりから春の始まりにかけての季節の移ろいに、過去の恋を歌詞に重ねて綴った曲「春の手紙」が聞きたくなりますね。
1993年にTBSで放送されたドラマ「家栽の人」の主題歌でした。
この作品はビッグコミックオリジナルに連載されていた毛利甚八原作・魚戸おさむ作画のコミックで、家庭裁判所の裁判官が少年裁判を通じての人間模様を描いた作品となっていて、1993年をはじめとして何度かドラマ化されました。
そして1993年版の主題歌である「春の手紙」は大貫妙子が手掛けました。
過去を振り返りつつも、まだ終わりじゃないという前向きな歌詞を、穏やかな歌声で歌い上げて、心に染み入ってくるような曲です。
3月の卒業シーズンからは随分と離れて生きてきましたが、それでもやっぱり春は人とのそれまでの出会いを振り返りたくなるものです。
はっきりと思い出せるようなものはそんなに多くはないけれど、なんやかんやで今あの人は何をしてるのかとちょっと気になり、次の瞬間には忘れてるような、そんな物思いにふける春の暖かな日もいいものですね。
TODT-2976 1993/02/03発売
発売元・販売元:東芝EMI
レーベル:EASTWORLD
1.春の手紙
作詞・作曲:大貫妙子、編曲:小林武史
2.会いたい気持
作詞・作曲:大貫妙子、編曲:小林武史
3.春の手紙(オリジナル・カラオケ)


CDジャケットのデザインは茨城県出身のグラフィックデザイナーmic板谷(Mic*itaya)によるものです。