震度7の激震によって60万戸以上の家屋倒壊、そして続いた大きな火災など、関連死を含めて6434人が亡くなり、当時の戦後最悪の自然災害となりました。
倒れた高速道路や宙ぶらりんになった線路の映像は本当にショッキングで、神戸はどうなってしまうのだろうと不安になったものです。
そんな震災当日、混乱を極めた神戸において放送を行ったのが「林原めぐみのHeartful Station(AM KOBE)」でした。
当時の放送をめぐる葛藤を、本人がブログにて認めています。
林原めぐみ『優しさ』
⇒ https://ameblo.jp/megumi--hayashibara/entry-12804419466.html
日常が一瞬にして変わってしまった状態で、普段通りに物事を進めることの是非は、東日本大震災やコロナ禍のときにも「不謹慎厨」といった言葉が出たように、今も続く議論のテーマでもあります。
とはいえ、終わりの見えない不安の中で、いつもの時間にいつもの声が聞こえてくる事の安心感は、他の何物にも代えがたいものでもあったのではないかと思います。
被害を受けた人へ思いを寄せることと一口に言っても、どこに軸足を向けるかによって、物事の受け止め方が変わってくるということでもあるかと思いますが、そのバランスをどう取っていくかは常に考えていかないといけないのでしょうね。
今日紹介するCDは、そのラジオの主題歌「虹色のSneaker」が収録されたCDです。
林原めぐみのキングレコードでのデビューシングルとなります。
デビューシングルということもあってかMVも作成され、MV集「りぼん」や、ベストアルバム「VINTAGE S」の特典のビデオテープでパッケージ化もされています。
ポジティブな歌詞と爽快なメロディは、震災からの復興のエンパワーメントとなったのではないかと思います。
改めて今日聴きたい曲です。
KIDA-15 1991/03/05発売
発売元・販売元:キングレコード
レーベル:スターチャイルド

