2025年11月09日

アニタイとアニソンの曖昧な境界

音楽業界の垣根を越えて、日本発の国際音楽賞を立ち上げようと今年旗揚げされたMUSIC AWARDS JAPAN。
ロームシアター京都で開催された、第1回の授賞式やオープニングアクトの様子がYouTubeでアップされていますが、レコード大賞みたいな、芸能事務所のパワーバランスの出来レースと化した賞レースからは一線を画した、音楽業界の本気を感じるような内容とクオリティになっていた(アワードの主催の、CEIPA(カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会)に芸能事務所が参画していない)のが印象的で、初回にしてアワードとしての権威性は十分であるようには思います。
次回は東京の青海に10月にオープンしたトヨタアリーナで授賞式が開催され、同時に台場地区で音楽関連のイベントも行われるようです。
そんなMUSIC AWARDS JAPANで来年の授賞式に向けて、本年リリース(配信・物理)された楽曲の中から様々なジャンルの楽曲がカテゴリごとに分けられていて、その中には最優秀アニメ楽曲賞、最優秀ボーカロイドカルチャー楽曲賞というものもあります。

https://www.musicawardsjapan.com/2026assets/pdf_num/18.pdf
最優秀アニメ楽曲賞ノミネート楽曲

https://www.musicawardsjapan.com/2026assets/pdf_num/20.pdf
最優秀ボーカロイドカルチャー楽曲賞ノミネート楽曲

(いずれもMUSIC AWARDS JAPANのHPより)

ボーカロイドが別枠でカテゴライズされるようになっているのが時代という感じがしますが、アニメ楽曲賞にノミネートされている楽曲のラインナップを見ると、所謂メジャーな歌手の楽曲によるものが大半になっているのがとても印象的で、時代が時代ならアニタイだらけじゃんと毒づきたくなるような内容になっており実際そのような否定的な言及しているツイートも見かけました。
とはいえ、最近放送されるアニメは深夜アニメでもメジャーな歌手やバンドが手掛けることが多くなり、これまでメインストリームだった、作品の登場人物の声優やそのユニットによる楽曲は少しずつ数を減らしている(というか棲み分けがなされてきた)ようにも思います。
そして、そのメジャー歌手による楽曲も、それこそ90年代のビーイングやソニー系のお仕着せのアニタイというよりは、作品のコアな部分をフィーチャーしたものだったり、その歌手自体が作品はもとより、アニメが好きということを公言する人が出てきたりと、同じメジャー歌手によるものであっても、楽曲と作品の繋がりについては重層的になってきているような感じもします。
なので、「言うてもアニタイじゃん」とあまり卑屈にならなくても、アニメカルチャーの相対的な地位が上がって、メジャーな歌手の音楽表現の一つの場としてテレビアニメの主題歌も登場してきている傾向にあると解釈したほうがこのアワードで何が受賞されるのかと楽しめそうですね。

とはいえ、この投票についてはリスナーの一般投票ではなくこのアワードを構成している業界関係者(5000人)によるものであるので、視聴者とのギャップがどれだけあるのかも気になるところではあります。
ラベル:MUSIC AWARDS JAPAN
posted by アネモネ at 00:15| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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